2022年6月24日金曜日

【コラム⑦】子どもとICT

 6月14日(火),県総合教育センターで管理職向けのICT講座を受講してきました。担当の主事が『校長がストッパーにならないように』と冒頭で挨拶をされたのが印象的でした。定員20名ほどの講座でしたが,応募はその3倍近くあったとのことです。管理職の間でもICTについて研修の意欲が高まっているように感じます。講座の中では,次のような話もありました。


『日本の人口は急激な減少傾向にあり,2100年に3770万人まで減少する。

これは明治維新のころの人口に近い』(国土交通省作成グラフより)












『人口増加と経済成長を前提とした従来の社会運営は,近い将来に限界が近づく。それに備えて,AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)によって社会運営を根本的に変革する必要があり,社会全体でDX*が推進されている』

というようなお話でした。

この話には「ICT活用は未来に生きる子どもたちにとって必要不可欠である。学校では,校長がストッパーにならないよう,子どものICT活用を積極的にすすめるように」という切実な願いも込められているように思えました。

さて,講座から一週間後のことです。校長室に一年生の小さなプレゼンターがやってきました。そして,慣れた手つきでタブレットPCを扱い,生活科で観察した胡瓜について教えてくれました。川上小では,一年生に限らず,熱心な先生方のおかげで,子どもたちは日常的にICTを使いこなしつつあります。










子どもたちの成長はとてもはやく,私の予想をこえていきます。ICT活用には不安もつきものですが,子どもたちのまわりの様々な立場の大人たちも学びのストッパーにならないように,配慮してほしいと願います。


社会を持続可能なものにするためにも「ICT活用は未来に生きる子どもたちにとって必要不可欠」なのです。


2022年6月20日月曜日

【コラム⑥】雑談:わらしべ校長

コミュニケーションにおける自己開示の役割は非常に大切なのだそうです。

それを大義名分として,以下,わたくしごとです。


5月の中旬のことです。

コロナ禍と腰痛も重なり、卓球の引退を考えていました。

そこで自宅の部屋に置いていた、卓球の配球マシンを人に譲ることにしました。

(昔は,部屋に卓球台とマシンを置き,自宅練習をしていたのです。)

マシンの譲り先として真っ先に思い付いたのが、『卓球療法士』の資格をとった友人(というか卓球のNPO法人の理事の方です)のことでした。

体が動かしにくくなったり、震えたりするなどの運動に関わる症状が出る難病の方と卓球を続けているそうです。

そこで、その友人にマシン譲ります、と連絡をとってみました。

一般ではあまり使われない4ローラーのマシン(球回収機能付)です。(連続して下回転→上回転など異なる球種の配球が可能)
















ただで譲る予定でしたが、お気持ちとしてビール1ケースいただきました。(私は下戸なのですが気持ちはありがたいです^^)

後日,その友人のFacebookに卓球施設でつかっていただいている写真が紹介されていました。

無駄に私の家に眠っているより、社会の役に立っています。(うれしいですね!)


さて、前回の話に戻るのですが、メーリングリストで

「赴任先の学校でプログラミングの指導をしないといけないかも? ただ、家のサブPCではプログラムが動かなかった」

と、相談したところ

「そんな事情だったら、余っている部品あげようか? Win11に対応していないから組み立て見送った貰い物があるよ」

と、某リ〇ーに勤めている鹿児島市在住の友人(プログラマー)から連絡が届きました。











ビールと交換です!

卓球マシンがPCパーツに化けました。(Hさん、いいですよね^^;)












譲ってもらったパーツは,CPU,マザーボード,メモリーの3点セットです。

OSの入ったSSDなどが足りないので,16年前のPCをばらし、使えるパーツを新しく購入したケースに換装します。

















途中、古い電源コネクターと合わないというトラブルもありましたが、















パーツの元の持ち主、岡山在住の某大手造船会社のDX担当管理職からLINEでアドバイスをいただき、なんとか完成!

友人ってありがたいです。















試運転したところ、前任の校長の指導で作成したという前年度の受賞作品が無事動きました。(このPCでは独自拡張機能が動くという証明です)


出入りのICT支援員に、Scratchを教えてもらおうと相談したら

「独自拡張機能はちょっと分からないです」と苦笑いされました。自学あるのみなのかな。


組み立てたPCで、1週間に1本を目標に何かプログラムを組むことにしました。

まずは、経験です。ここに書き込むことで、自分を追い込んでみます。






2022年6月17日金曜日

(ICT知恵袋)タブレットの画面をワイヤレスでモニターにうつす





















昔は,WiDiという無線伝送技術がありましたが,今はMiracastに移行しています。

その意味では古い技術であり,安定してつながるので,授業や研究公開で使われるようになってきました。

学校のタブレットPCは有線でモニターに接続するとUSBを占有するので,充電ができなくなります。また,ケーブルの自重でUSB端子に負荷がかかり,接続不良につながるトラブルが発生することがあるので,ワイヤレス接続の方がおすすめです。

なお,短焦点プロジェクタにMiracast機能は内蔵されていますが,接続が悪いので,本校ではMicrosoft製のアダプタ(Microsoft Wireless Display Adapter)をとりつけています。

Wifi-directで接続するので,校内のネットワークに左右されず(内部・外部の切り替え不要),安定して接続できるのも利点です。


スマートフォンやタブレット,PCは標準でこの機能をもっているので,学校のタブレットに限らずワイヤレスで接続することができます。




2022年6月9日木曜日

2022年6月8日水曜日

【コラム⑤】雑談:ゼロからはじめる54歳からのScratch(プログラム) その①

本校は2019年よりプログラミングに力をいれており,数々の作品が受賞しています。

前任の北校長の指導によるものです。

私もゼロからScratchというプログラムの勉強をはじめることにしました。

前任の校長にきくと,昨年の受賞作品につかわれているScratchの独自拡張を動かすには,最低限Corei5というCPUのパワーが必要だそうです。

いちき串木野の教員住宅にある私のサブPCは16年前の機体です。

試しに昨年の受賞作品を動かしてみたところ,フリーズしてしまいました。

・・・まず,プログラムが動くパソコンの組み立てからです。
















2022年6月4日土曜日

【コラム④】小規模三校の学級をロイロノートで一つにしたら?

ロイロノートは,主に小学校で採用されている授業支援アプリです。

県内のほとんどの学校に導入されており,事実上の標準になっているといいでしょう。

先週の金曜日,市役所とロイロの担当の方の御協力をいただき,小規模三校それぞれの学習を日常的に情報交換できる環境を整えることができました。

そもそもロイロノートでは何ができるのでしょう。


ロイロノートでは,カードに自分の考えをかき,先生に提出することができます。

また,友達と意見を交換して,考えをまとめたり,おぎなったりすることができます。







その学習の記録は,クラウドに保存され,あとで見返すこともできます。
また,比較,統合,補完などの作業をより効率的に行うことができます。


そんな意見交換を,他の小規模校と時間や空間の制約をうけずに行うことができたら,どんな素敵な化学反応を起こすことができるのでしょう?





今回,設定したのは,そんな環境です

ビデオ会議は今までも行っています。
それは空間的な制約はうけませんが,時間的な制約をうけます。

自分の書いた詩の感想を他校のお友達にきいてみる。
総合的な学習の時間のプレゼン動画を他校に送る。
学校間で,交換日記をつけてみる。
…それぞれの学校で都合のいい時間帯で実現できることです。

アイディア次第で,いろいろな活用ができるかもしれません。

あとは,先生方次第です^^

※5・6年生のみ試しに設定してみました。

2月22日(木) 南日本新聞 「南九州美術展」表彰に掲載されました。

 本校1年生児童が掲載されています。