2022年5月26日木曜日

【コラム③】 「学び」について

 令和3年1月26日,中央教育審議会で「令和の日本型学校教育」の構築を目指した答申がまとめられました。令和4年になり,全国の小学校でこの実現に向けた教育活動が行われています。答申には次のようなことが書かれています。


「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善

 そのために「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実する。

  

 一昔前は,学習者が授業者から受動的に情報を伝達され,行動に変容が起こることを「学び」と捉えていました。いわゆる教授型(教え込み)の授業がそれにあたり,古来,学校教育の典型的なスタイルとされていました。

 ところが,グローバル化や少子高齢化,高度な情報化が進む社会では,人の脳に記憶された情報量を競うことは,次第に意味を失いつつあります。
 ・・・情報は検索すればわかりますし,競争相手も少なくなってきますものね。

 それよりも,様々な社会的変化に対応しながら自ら学ぶ力や,多様な人々と協働し,新しい価値観やイノベーションをもたらす力の方が,持続可能な社会を創るためにも,より重要です。「主体的・対話的で深い学び」はその力を身に付けるための方策の一つといえるかもしれません。

 学校段階では,具体的にどのように進めていけばいいのでしょう。

 川上小学校は,学校教育目標に「自ら学び共に生きる」を掲げています。

 日々の実践レベルでは,「めあて」と「まとめ」を意識した問題解決的な学習の授業,その学びを支える基盤的なツールとしてのICTの活用など,学校の全職員がそれぞれの立場で真摯に取り組んでいます。

 また,保護者の皆様による読み聞かせや地域の方々による食農指導など,校区内で,広義での協働的な学びの場は,本当に豊かに機能しているように思えます。

 学校を取り巻く大人が子供のためにという思いを胸に,できることに根気強く取り組むことは教育の不易の部分です。
 そして,ほかにできることがないか,私たち教員は最新の知見に関する研鑽を深める必要がありそうです。

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