2022年11月15日火曜日

【コラム12】小学校のプログラミング教育について











 上の写真は、夏休みに開催したプログラミング体験教室の様子です。参加した子供たちはプロジェクトごとにチームを組み、作品をつくりました。夏休み中に完成しなかった作品は、放課後子ども教室などで取り組み、10月までに、8つの作品が完成しました。

 さて、小学校のプログラミング教育は、2020年から必修化されました。プログラミングに取り組むことによって、子供たちはおのずとプログラミング言語や技能を習得するかもしれませんが、小学校段階では、それを主なねらいとしていません。それは、ほかの教科と同じです。例えば、学校では、全員音楽家にはなりませんが、リコーダーを教わります。全員アスリートにはなりませんが、全員跳び箱を教わります。このように、義務教育では「将来役に立つであろう、基礎となる力」を一通り教わります。つまり、プログラミングもその基礎となる力の一つであると、国が考えはじめたということだと思います。

 プログラミング教育の目的は、「プログラミング的思考」を育てることです。プログラミングという教科はありませんので、今の教科書では、算数や理科の教科で取り組むことが多いようです。

 また、教育課程外の学習活動においても、プログラミングに関する多様な学習機会が子供たちの興味・関心等に応じて提供されることが望まれています。上の写真の活動はその一つです。

 このような体験を通して、コンピュータは「魔法の箱」ではなく、自分の力で意図した処理を行うよう指示できることに気付いたり、道筋を考えて、試行錯誤しながら「こうしたい」を実現する力を身に付けることを期待しています。

 そして、中学校や高校では、次の段階に進み、お子さんによっては、将来的に産業競争力の源泉となるハイレベルなIT人材育成のための学習に取り組むことになります。

 小学校では、まずは、いろいろな機会を提供していきます。


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

(お知らせ)令和6年度 英語検定5級受験者の家庭学習カリキュラム

  令和6年度に,英語検定5級を受検したいという希望者には,以下のカリキュラムで家庭学習をアシストします。  全カリキュラム終了後に,過去問題に数回挑戦します。  自信がある場合は,受検を検討しましょう。 (カリキュラム確認は画像をクリックして拡大してください)